Part-1では、初代のお話でした。
Part-2では、東京屋謹製イカ釣針の話を書きたいと思います。


「東京屋」は、釣り具の小売り店ではなく、「イカ釣針」を製造販売する製造業とでも言うべき存在でした。
父はイカ釣針の実用新案も持っていたようです。
実家に、実用新案の証書(証書というのかわかりませんが)が飾ってありましたし。


津波で流されましたが、ボール盤、旋盤という工作機械や、鉄工所に作ってもらった専用工具で
イカ釣針を作っていました。
東京屋オリジナル商品です。

いま、またイカ釣針を作ろうとすれば、ボール盤、旋盤を用意し、さらに鉄工所に工具を作ってもらう。
そして、材料を揃える必要があります。
その材料が大変!!
鹿の角です。
鹿の角・・・猟師さんから購入する必要がありますが、いまは高価らしいです。
店には鹿角の在庫がたくさんあったのだとか・・・
流されてます(>_<)

昔、イカが大漁だった時期に仕入れて二代目~三代目に引き継がれてきた材料も
いまは流失です。

ちなみに、父が実用新案をもっている製品は、「オッパイ針」というイカ釣針です。
私が店で見たことがある、「オッパイ針」の包装に書いてあったキャッチフレーズ。
これが印象深いんです。

「オッパイのようにやわらかく、イカが食いついて離さない」


これは誰が考えたのでしょうか?私はそこが気になっています。父か?